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熊本市東区にしだ整形外科

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肩の痛み1

1.肩関節周囲炎(五十肩)

肩関節周囲炎とは

肩の痛みと運動制限を症状とする疾患群で、腱板、関節包、滑液包、腱の炎症性病変が含まれます。

症状

【運動痛】

安静にしていると痛みはあまりありませんが、動かすと痛みを生じます。痛みのため肩をあまり動かさないでいると、動きが悪くなってしまいます(運動制限)。関節包やその周りの滑液包が癒着するとさらに動きが悪くなります(関節拘縮または凍結肩)。髪を整える、服を着替えるなどの動作が不自由になることがあります。

【夜の痛み】

夜中にズキズキ痛み、ときに痛みのため目が覚めることがあります。

原因

中年以降、特に50歳代に多くみられます。関節を構成する骨、軟骨、靱帯や腱などが老化して肩関節の周囲に炎症が起きることが原因と考えられています。

予防と治療

五十肩の予防
  • 適度な運動や体操をする。
  • 蒸しタオル、入浴などで肩を温めて筋肉の血行を良くする。
  • 就寝するときはタオルなどを肩に巻いて保温する。
五十肩の治療

短期間で自然に治ることもありますが、数か月にわたり症状が続く場合があります。痛みが強い急性期には、三角巾などで固定し安静にします、消炎鎮痛剤の内服、注射などが有効です。

急性期を過ぎたら、温熱療法(ホットパックなど)や運動療法(拘縮予防や筋肉の強化)などのリハビリを行います。 これらの治療を行っても改善しない場合は、内視鏡を使った手術が必要になることがあります。