膝蓋骨が2つ以上に分裂しているものを分裂膝蓋骨といいます。男性に多く、多くは両側性です。通常は無症状ですが、ときに疼痛を伴うことがあります。
原因は不明ですが、成長段階での骨化核の骨化障害で生じるとされています。
症状が軽度の場合は保存的に治療しますが、疼痛が頑固な場合は手術が必要になる場合もあります。
手術には、分裂した骨を摘出する方法、骨をつなぐ方法、分裂した骨に付着している筋肉を切離して疼痛を和らげる方法などがあります。
また成長期の場合には、骨に穴をあけて骨癒合をはかる方法もあります。